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8月のヒメゴト ~僕と桃香の7日間~
第3章 3日目
会社に着くと上司に、しばらく休ませて欲しいと言った。
実家の親が倒れて、看病したいと。もちろん嘘だ。
上司は渋ったが、強引に押し通した。

僕は、午前中に帰った。
部屋に戻ると、ももちゃんは洗濯物を干していた。
まるで新妻みたいに…

僕を見て驚いていた。
「あれっ?お兄ちゃん、お仕事は?」
「しばらく休むよ。ももちゃんと一緒にいたいから」
突然の言葉に、彼女はしばらく固まっていた。
「えっ?ホント?ホントにいてくれるの?」
「うん」
ももちゃんは、僕に抱きついた。
「うれしい…お兄ちゃん、大好き!」
「僕も大好きだよ」
小さな頭を撫でた。

彼女は僕を見上げて…目を閉じた。
少しだけ開いた、可愛いピンクの唇…

僕は体を屈めて、そっとキスをした。
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