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第4章 上海ローズ

…由貴子のしっとりと白くきめ細やかな…それでいて肉惑的な太腿の付け根には黒いレースのガーターベルトが着けられていた…。

「…お似合いですよ…」
愛おしげに弄りながら微笑む。
「…ああ…や…ぁ…」
「…外しますよ…」
ガーターをそっと外し、それに唇を着ける。
潤んだ瞳で宮緒を見上げる由貴子を見つめ返しながら、真珠色の絹のストッキングを脱がす。
「…あ…ああ…」
男の手でストッキングを取り去られるという感覚に身体を震わせる。
宮緒の手がそのまま太腿の奥を探る。
「…下着は…さすがにお着けになっていたのですね」
チャイナドレスを大胆に托し上げ、小さなレースの下着を露わにする。
…黒のレースの小さな下着…。
慎み深く品の良い由貴子のものとは思えないほどに淫らなものだった。
「…やめて…もう…見ないで…」
貌を背ける由貴子の顎を捉え、熱く口唇を求める。
「…もう…欲しい…貴女が…。
…このまま…いい…？」
スラックス越しに滾る牡を由貴子の下腹部に押し付ける。
「…あ…っ…」
「…したい…このまま…貴女の中に…入りたい…」
駄々っ子のようにねだり、由貴子の髪を梳き上げる。
美しく結われたシニヨンがはらりと解ける。
「…いいわ…して…。このまま…」
「…由貴子さん…」
…ありがとう…。
そう熱く囁くと、大胆に由貴子の脚を押し開く。
「…ああっ…」
小さなレースの黒い下着を脱がせることもなく、宮緒は素早くスラックスの前を寛げ、既に硬く兆している牡を取り出した。
…それを扱くこともなく…また、由貴子の花陰を慣らすこともなく、レースの下着の脇を大きく押し開き、そのまま牡を秘められた花陰のあわいに突き入れたのだ。

「…ああっ…！んんっ…！」
荒々しい挿入の衝撃に由貴子が白い顎を仰け反らせ、叫ぶ。
「…ああ…すごく熱い…しっとりと濡れて…僕を受け入れてくれる…」
…すごく…気持ちいい…。
うっとりとした陶酔の声を上げる宮緒の頭を、由貴子は優しく抱く。
「…好きよ…宮緒さん…可愛いひと…」
慈愛に満ちた黒い瞳を見つめ返す。
…由貴子の柔らかな母性に包まれている幸福感を噛みしめる。
「由貴子…！」
身体を深く進ませる。
…もっと…このひとが欲しい…！
「…ああ…っ…深…い…！…」
「…奥に…届いた…？」
頷く由貴子の口唇を甘く食む。
…ゆっくりと快楽だけを与えるように律動を始める。