パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第4章 上海ローズ

「…ああ…い…いい…っ…」
由貴子の桜色の唇から甘い喘ぎ声が漏れる。
…真紅のチャイナドレスは淫らに乱され、乱雑に外された華やかなボタンの奥からは白く美しい乳房が見え隠れしていた。
宮緒の逞しい腰遣いに、由貴子は切なげに息を弾ませ、そのほっそりとしたしなやかな脚を男の腰にきつく絡ませて、貪欲に快楽をねだる。

「…もっと…もっと…して…もっと深く…」
由貴子の少女のようにか細い腰が、秘められた好色さを示すかのように淫らに揺れる。
「…もっと…めちゃくちゃにして…私を…ひどくして…」
「…そんなことを言われたら…貴女を壊してしまうよ…」
宮緒がゆっくりと律動を繰り返しながら苦しげに端正な眉を顰める。
「…いいの…。壊して…私を…壊して…」
美しい薔薇が夜半に綻ぶように、ふわりと微笑う。
「…由貴子さん…！」
その妖しく美しい様に、宮緒は魂を奪われたかのように我を忘れる。
狭く湿った天鵞絨のような女の媚肉に己れを打ち付け、白い乳房を握り締める。
「…ああ…んっ…い…いい…」
淫らな水音が間断なく聞こえる。
下着も脱がさぬまま求めた女の花陰と宮緒の逞しい雄蕊の狭間は二人の欲望の愛蜜がたっぷりと溢れ、白く泡立ちながら由貴子の華やかなチャイナドレスを淫らに濡らした。

「…貴女はもう…僕だけのものだ…。
誰にも渡さない…」
由貴子を思う様に犯しながら、その薄桃色に染まった耳朶を甘噛みする。
「…貴女を抱くのは僕だけだ…」
由貴子が感極まったかのように、水晶のような美しい涙を零した。
「…ええ…そうよ…貴方のものだわ…。
だから…私を…犯して…もっと…もっと…」
「…由貴子…！」

二人は美しくも野蛮な野獣のようにお互いを貪り尽くす。
激しく濃密な愛の交わりの末に、宮緒は熱く滾るような牡液をその真紅の絹のチャイナドレスにしたたかに放った。
「…くっ…！」

…その瞬間、由貴子は濃く長い睫毛を震わせて、潤んだ美しい宝石のように輝く瞳でうっすらと微笑んだ。
「…愛しているわ…」
愛の言葉はそのまま甘く長い口づけと化した。

枕元のチャイナローズはすべての花弁を散り尽くし、その妙なる芳しい薫りを二人の褥に撒き散らした。