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星逢いの灯台守
第4章 上海ローズ
「…ベッドは…キングサイズなのね…」
案内したベッドルームの立派な寝台を見て、由貴子は艶っぽい眼差しで宮緒を見上げた。
「黄さんのものだよ。
マットや寝具は新品にしたけれどね」
「…独り寝にしては広すぎるわ」
やや拗ねたような言葉…。
…もしかして…と、貌を覗き込む。
「…やきもちを焼いてくれているの?」
「…さあ、どうかしらね…」
貌を背ける由貴子の肩を抱き寄せる。
「嬉しいよ」
「妬いてないわ」
「そうかな?」
「…貴方はハンサムでお優しいしお仕事もおできになるし…きっととてもおもてになるでしょう?
…妬いていたらキリがないわ」
ややぎこちない声色…。
由貴子への愛おしさが全身を押し包む。
「可愛いひとだ。本当に…」
「…宮…」
その唇を優しく奪う。
柔らかな口唇を押し開き…まだ遠慮勝ちに縮こまっている舌を求め、強引に絡める。
…痺れるような甘美な快感が背中を立ち上る。
「…んっ…だめ…」
由貴子が腕の中で小さく抗う。
「…どうして…?」
名残惜しげに唇を離し、尋ねる。
「…また…貴方が欲しくなってしまうから…」
潤んだ瞳に匂い立つような色香が漂う。
「…欲しくなって…由貴子…」
しなやかな黒髪を搔き上げ、白檀の薫りが仄かに漂う白いうなじに口づける。
「…あ…あぁ…」
由貴子が濡れた声を上げ、宮緒にしがみついた。
…キングサイズのベッドは静かに二人の重さを受け止め、微かに揺れた…。
案内したベッドルームの立派な寝台を見て、由貴子は艶っぽい眼差しで宮緒を見上げた。
「黄さんのものだよ。
マットや寝具は新品にしたけれどね」
「…独り寝にしては広すぎるわ」
やや拗ねたような言葉…。
…もしかして…と、貌を覗き込む。
「…やきもちを焼いてくれているの?」
「…さあ、どうかしらね…」
貌を背ける由貴子の肩を抱き寄せる。
「嬉しいよ」
「妬いてないわ」
「そうかな?」
「…貴方はハンサムでお優しいしお仕事もおできになるし…きっととてもおもてになるでしょう?
…妬いていたらキリがないわ」
ややぎこちない声色…。
由貴子への愛おしさが全身を押し包む。
「可愛いひとだ。本当に…」
「…宮…」
その唇を優しく奪う。
柔らかな口唇を押し開き…まだ遠慮勝ちに縮こまっている舌を求め、強引に絡める。
…痺れるような甘美な快感が背中を立ち上る。
「…んっ…だめ…」
由貴子が腕の中で小さく抗う。
「…どうして…?」
名残惜しげに唇を離し、尋ねる。
「…また…貴方が欲しくなってしまうから…」
潤んだ瞳に匂い立つような色香が漂う。
「…欲しくなって…由貴子…」
しなやかな黒髪を搔き上げ、白檀の薫りが仄かに漂う白いうなじに口づける。
「…あ…あぁ…」
由貴子が濡れた声を上げ、宮緒にしがみついた。
…キングサイズのベッドは静かに二人の重さを受け止め、微かに揺れた…。