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星逢いの灯台守
第4章 上海ローズ
「…由貴子…」
由貴子への愛おしさが、熱く込み上げる。
思わず抱き竦め、その白くほっそりとしたうなじに貌を埋める。
…高貴な白檀の薫り…。
大好きな由貴子の薫りだ…。
「…由貴子…愛している…」
堪らずに滑らかな白い肌を甘噛みする。
「…あ…っ…だめ…」
慌てたように身を攀じる。
「…どうして?」
「…だって…今夜はお兄様が…」
由貴子のしっとりと潤んだ眼差しがドアの方を見遣る。

「…平気だ…」
白い作り物のような耳朶に囁き、由貴子の華奢な身体を抱き上げる。

「…あっ…!」
キングサイズの豪奢な寝台まで大股で進み、インド更紗の天幕を払うと腕の中の愛おしいひとごとシーツの海に沈み込む。

由貴子の象牙色の縮緬の帯を荒々しく解く。
「…だめ…だめよ…」
濡れた甘い声で抗う。
「…由貴子は良い声で啼くからね…。
兄さんに聞こえるかな?」
意地悪く笑うと、彼女は泣きそうな眼差しをした。
…夜の湖の色の瞳からは、今にも涙が溢れそうだ。
「…いじわる…」
「…声を抑えられるよう、僕がずっとキスで塞いであげる」
…だから…させて…。

低く囁くと、女のか細い身体から力がくたりと抜けた。
「…ああ…」

快楽に弱い…美しくも愛おしいその身体を、獰猛な野獣のように食むために、宮緒はゆっくりと覆い被さっていった。
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