この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
星逢いの灯台守
第4章 上海ローズ
…東棟の廊下は果てしなく長かった。
まるで迷宮のようにくねくねと曲がっている廊下を由貴子は走った。

このホテルは大戦前に建てられたので、クーデターが起きた場合、ゲリラや暴漢に簡単に占拠されないように曲がりくねった構造なのだと、かつて宮緒に聞いたことがあった。

ピンヒールの靴は直ぐに絨毯に取られ、転びそうになる。
由貴子は迷わずヒールを脱ぎ捨て、片手に持ちながら裸足で走った。

漸く突き当たり奥の会議室に辿り着く。
乱れた呼吸を大きく息を吸い、整える。
結い上げた髪が乱れ、前髪が額に落ちかかっていた。
けれどそんなことを気にしてはいられない。

由貴子は会議室の真鍮のドアノブを回し、重厚な扉を押し開ける。
そうして、会議室に飛び込むと叫んだ。
「真紘さん…!」
/198ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ