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星逢いの灯台守
第5章 星逢いの灯台守
…澄佳の自宅の客間で、二人の長い告解に似た告白は話された。
店はたまたま休日で、瑠璃子は学校に行っており不在であった。
柊司はひとまずそのことに心底ほっとした。

宮緒は澄佳のかつての愛人の異母兄弟であり、その男の会社の秘書をしていた。
宮緒のことは澄佳から話だけは聞いていた。
…澄佳と宮緒が淡い恋心を抱き合っていたことも…。
尤も二人は清い仲のまま別れたようだったが…。
しかし、その男と由貴子がなぜ恋に落ちたのか?
そうして、なぜ結婚までしてしまったのか?
柊司にはどう考えても解せなかった。

「結婚と言ってもまだ事実婚なの。
籍は瑠璃子が二十歳になってから入れるつもりです。
成人した瑠璃子が、自分の意思でどの姓を名乗るかを決めて欲しいから…」
そう言って隣に座る男を愛おしげに…はにかむように見上げる由貴子の美しい貌には、その男に身も心も深く愛されている自信に満ちていた。
だが、柊司の胸は重苦しい想いに囚われたままだ。

「…母様、本当によろしいのですか?
…大変失礼ですが、宮緒さんには母を一生守り、支えるお力やお気持ちや…経済的余裕はお持ちなのでしょうか?
瑠璃子のこともそうです。
宮緒さんは血の繋がりの全くないあの子を、我が子のように可愛がる自信はお有りですか?」

…何て嫌な言い方だ。
とても紳士とは言えない、高慢で失礼極まりない態度だ。
柊司は激しい自己嫌悪に襲われた。
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