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星逢いの灯台守
第2章 忘れ得ぬひと
エントランスの奥から一人の若い女性が小走りでロビーを横切ろうとしていた。
長く美しい黒髪、透けるように白い肌、美しい人形のように整った…どこか儚げな目鼻立ち、珊瑚色の唇…。
人目を惹かずにはいられない際立った美貌だ…。
…あのひとは…澄佳さんだ…!
咄嗟に宮緒は大理石の柱に身を隠す。
そっと柱の影から様子を伺う。
…澄佳はそのまま思いつめたような眼差しをして、奥のティーラウンジに進んでいった。
尋常ではない表情と貌色であった。
…まさか…!
息を呑み、宮緒は素早く澄佳の後を追った。
長く美しい黒髪、透けるように白い肌、美しい人形のように整った…どこか儚げな目鼻立ち、珊瑚色の唇…。
人目を惹かずにはいられない際立った美貌だ…。
…あのひとは…澄佳さんだ…!
咄嗟に宮緒は大理石の柱に身を隠す。
そっと柱の影から様子を伺う。
…澄佳はそのまま思いつめたような眼差しをして、奥のティーラウンジに進んでいった。
尋常ではない表情と貌色であった。
…まさか…!
息を呑み、宮緒は素早く澄佳の後を追った。