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星逢いの灯台守
第2章 忘れ得ぬひと
やがて、月日は何事もなかったかのように緩やかに過ぎていった。

…澄佳は片岡との暮らしを従順に続けた。
片岡の澄佳への寵愛は変わらずに…いや、以前に増して彼女に執着するようになっていた。
それは、人目を憚らずに…と言っても良いものだった。

マンションに迎えに行くドア越しに、二人の濃厚な情交が感じられることもあった。
「…だめ…もうすぐ…お迎えが…」
羞恥に激しく抗う澄佳に甘く優しい言葉が掛かる。
「…大丈夫…まだ来ないよ。
…来たとしても察するだろう。
宮緒はそう言う男だ…」
薄い笑い声…。
「…んっ…あ…ああ…だめ…こんな…ところで…」
「…壁に手を突いて…澄佳…いい子だ…」
衣摺れの音…。
…そうして…
「…んんっ…!…あ…ああ…いや…あ…挿入っ…て…」
…澄佳の苦しげな呻き声…。
「…昨夜もたくさんしたから…すぐに挿入ったね…。
…何度しても君の中は狭いな…。
狭くて…よく締まる…」
…淫らな睦言…。
この場を離れなければ…と頭では分かっているのに脚が固まったように動かない。

「…んんっ…は…ああ…ん…っ…」
…苦しげな澄佳の声が甘やかに啼き始めるのに、時間はかからなかった…。
「…可愛い澄佳…早く俺の子どもを孕んでくれ…」
「…ああ…んっ…や…あ…そんな…強く…しないで…こわれちゃ…う…」
「すごく濡れているね…。
嬉しいよ、こんなに感じてくれて…」
「…いや…あ…言わない…で…んんっ…」
…澄佳の快楽に弱い淫らな身体が手に取るように分かる…。
「…中にたくさん射精してあげるよ…。
君が溺れてしまうまでね…」
…全部受け止めてくれ…。
兄の艶めいた低い呻き声…。
「…ああっ…達っちゃ…う…んん…っ…」
澄佳の絹を裂くような密やかな嬌声…。
二人の弾んだ荒い吐息が止むのは、恐らく貪るように濃密な口づけを交わしているからであろう…。

身の内に熱くどろどろと溶解するような怒りと、紛れもない官能の欲情…そして捻じ曲がった歪な興奮と…。
それらを綯い交ぜに感じながら、宮緒は唇を噛み締め…その場を後にするのだった。

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