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第3章 空蝉のひと

…幾度も幾度も女を犯した…。
正常位で交わったのち、絶頂の悦楽に打ち震える美しい身体を返し、細腰を抱え上げて、今度は獣の体位で女を抱いた。
「…もっと腰を上げて…そう…もっとお尻を突き出して…」
小振りな白い手触りの良い臀部を撫で回し、そのあわいを容赦なく開いた。
女の熟した果実のような花芯の中は美しい柘榴色にぬらぬらと輝いていた。
「…ああ…なんていやらしい色だ…。
僕の精液をしっかりと飲み込んでいるね…。
…綺麗な色だ…」
…花芯の中を宮緒の牡液がとろりと揺蕩う様は目眩がするほどに淫靡であった。

「…んんっ…！…ああ…っ…！やめ…て…こんな…はずかし…い…」
「バックは初めて？
…上品な旦那様に大切にされて、あまりいやらしいことはなさらなかったのでしょう…？」
「ああっ…いやぁ…！…こんな…かっこう…」
図星かのように女は羞恥に身悶えて、激しく乱れた。
「…まるで無理やり犯されているみたいだ…。
ねえ…興奮する？
行きずりの男に…こんな風に野蛮に…まるで娼婦みたいに扱われて…」
「…ああ…や…め…て…いわないで…んっ…！」
女の最奥に猛り狂った牡を捩じ込む。
男が当たる角度が変わったせいか、女は短く叫ぶと白い背中を仰け反らせ、身体中を痙攣させた。
「…僕は興奮しますよ…。
美しくて淑やかな未亡人を思うがままに犯して…感じさせて…貴女の中に果てる…。
…ぞくぞくします…」
背後から女の白く美しい貌を無理やり振り向かせる。
「…あぁ…んっ…」
「悦いの…？」
女の切れ長の美しい眼差しが宮緒を見遣り、婉然と微笑んだ。
「…悦い…すごく…きもち…いい…」
「…淫乱な未亡人だ…。
いやらしくて淫らで…」

…けれど、例えようもなく美しい…！
喘ぐように告げると、その花のような唇を千切れるほどに奪い尽くす。
…宮緒の激しい肉食獣のような律動は止むことはなく、女のか細い嬌声もまた、途絶えることはなかった。