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星逢いの灯台守
第3章 空蝉のひと
「え…?」
宮緒が眉を寄せる。
「…口に出して言われたことはありません。
けれど、私が息子を好きでいる気持ちを知っていたかのように…私が息子を慕うことを自由にさせてくれていたような気がするのです。
いえ、むしろ罪悪感を持たないように…。
主人のもとに嫁いだ時に言われたのです。
息子と貴女は生さぬ仲だ。
だから僕よりむしろ息子を好きになって欲しい…と。
僕より息子を気にかけてくれたら、それが一番嬉しい…と。
…今思えば…主人は…すべてわかっていて…」
由貴子の白磁のように白い頰に透明の涙が伝い始める。
「…私は…主人を欺いて…それなのに…貴方と…あんな淫らなことを…」

「由貴子さん…!」
宮緒は止むに止まれぬ情動に駆られ、立ち上がり炉の傍らの由貴子の前まで近づいた。
「それがいけないことですか⁈
ご主人はもうこの世にはいない!
息子さんはもう他人のものだ。
貴女を抱きしめることは出来ないのですよ?
…こんな風に…強く…狂おしく…!」
「…あ…っ…ん…!…」
由貴子が抗う間を与えずに攫うように抱き竦め、その花のように可憐な口唇を貪るように奪った。
「…貴女はこれから、ただここで聖女のように生きて行くおつもりですか⁈
貴女のこの熱い口唇も…熱い肌も…誰にも触れさせずに…?」
「…やめ…て…」
宮緒の腕の中で華奢な身体が藻掻く。
それを容易く封じ込め、その身体が砕けそうになるまで抱き竦める。
…高貴な白檀の薫りが由貴子の体温で温められ、宮緒を妖しく酔わせる。

その透き通るように白い耳朶に熱く告げる。
「貴女が好きだ…!
愛しています…!」

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