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フリータイム
第4章 下賎の悦び
……すべてが終わるんだぞ
心のどこかで『常識人の私』が止めに掛かりましたが、もう随分とか細い声でした。さきほどの戒めは何処へいったのか、非常に脆い意思でありました。
このまま帰っても、どうせいつものこと同じ。嫁が留守なら尚のこと、家の中は虚しさで溢れかえっている。
いやむしろ、居ないほうが気が楽なのかもしれないけど、どのみち現実は変わらない。
私を満たしてくれるものがないのだから。
私の、苦しむ心を救ってくれるものが一切皆無なのだから……。
私は息を殺して、通路に出ました。そして女が眠る座席の横に立ち、数秒間、彼女を見つめました。
この方がどこの駅で下車するのか知る由もありませんが、本当によく眠っています。ここまで無防備になっている女性を見るのは初めてかもしれません。
ホント油断しすぎなんですよ……。
駆動音が大きくて、少々の音では起きないと確信しました。興奮剥き出しで迫らなければ大丈夫。そんな野性的な勘に後押しされました。
大量に分泌されたアドレナリンが私の心を躍らせます。ここが完全密室なら、猿の如く襲いかかっていたことでしょう。
ショートカットの可愛い女性……いや、女の子と言ったほうがいいかもしれない。セーラー服を着ていてもいいぐらいの、あどけなさが残っている寝顔でした。
色白で、とってつけたような小さな鼻、水をぷるんと弾きそうな小さい唇、若者特有のシャープな顎は、スレンダーな体型に似合っておりました。
胸は小さいんですけど、チャームポイントはそこじゃない。彼女から感じるエロさは、やはり下半身なのです。
だらしなく緩んだ股下、体に比べて少し太めの脚、そこから伸びるスラリとした足先、そしてスカートのラインに沿って浮かび上がった臀部。
この尻がまた……。
座っていらっしゃるので横からのラインしか拝めませんが、キュッと引き締まっていることは一目瞭然でした。バックで突けば感度良好間違いなしです。
しかしここは公の場。暗がりに引きずり込むことは出来ませんし、さすがにそこまでの蛮勇はありません。相手が気づかぬ内にやるのが精一杯で、つまり……体に軽く触れる程度が限界でしょう。
心のどこかで『常識人の私』が止めに掛かりましたが、もう随分とか細い声でした。さきほどの戒めは何処へいったのか、非常に脆い意思でありました。
このまま帰っても、どうせいつものこと同じ。嫁が留守なら尚のこと、家の中は虚しさで溢れかえっている。
いやむしろ、居ないほうが気が楽なのかもしれないけど、どのみち現実は変わらない。
私を満たしてくれるものがないのだから。
私の、苦しむ心を救ってくれるものが一切皆無なのだから……。
私は息を殺して、通路に出ました。そして女が眠る座席の横に立ち、数秒間、彼女を見つめました。
この方がどこの駅で下車するのか知る由もありませんが、本当によく眠っています。ここまで無防備になっている女性を見るのは初めてかもしれません。
ホント油断しすぎなんですよ……。
駆動音が大きくて、少々の音では起きないと確信しました。興奮剥き出しで迫らなければ大丈夫。そんな野性的な勘に後押しされました。
大量に分泌されたアドレナリンが私の心を躍らせます。ここが完全密室なら、猿の如く襲いかかっていたことでしょう。
ショートカットの可愛い女性……いや、女の子と言ったほうがいいかもしれない。セーラー服を着ていてもいいぐらいの、あどけなさが残っている寝顔でした。
色白で、とってつけたような小さな鼻、水をぷるんと弾きそうな小さい唇、若者特有のシャープな顎は、スレンダーな体型に似合っておりました。
胸は小さいんですけど、チャームポイントはそこじゃない。彼女から感じるエロさは、やはり下半身なのです。
だらしなく緩んだ股下、体に比べて少し太めの脚、そこから伸びるスラリとした足先、そしてスカートのラインに沿って浮かび上がった臀部。
この尻がまた……。
座っていらっしゃるので横からのラインしか拝めませんが、キュッと引き締まっていることは一目瞭然でした。バックで突けば感度良好間違いなしです。
しかしここは公の場。暗がりに引きずり込むことは出来ませんし、さすがにそこまでの蛮勇はありません。相手が気づかぬ内にやるのが精一杯で、つまり……体に軽く触れる程度が限界でしょう。