この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
獣に還る時
第1章 獣に還る時
……あの時、結局妻は朝起きても犯されたことに気づかなかった。強引な性交だった為に違和感があって当然なのだが、彼女の鈍くささには呆れる反面、ホッとした部分もあった。汚し、陵辱し、同意のないまま子が出来てしまったらどうしようと、素面に戻って後悔したものだ。
だが、それらは全て杞憂に終わった。何の変化もなく、今に至っている。
過去の情景を思い出し、鮮明な映像を振り返っていた夫はふと、己の股間に目をやった。
トランクスがテントを張っていた。前ボタンを外すと、硬度百%の肉棒に支えられた亀頭が顔を出した。
眠っている妻の性器に、亀頭を押し付ける場面がリピートされる。何年も前に味わった快楽を思い返す。
……妻は、もう眠ってしまっただろうか?
外の大雨が、より一層強くなってきた。
……この轟音なら、大声を出されても外には漏れない。
風呂上がりに眺めた妻の体を思い出す。薄いピンクのパジャマの下に隠れた女の体を。今や熟女の仲間入りとなった彼女だが、体はまだまだ女。
……久しぶりに、襲ってやるか……。
夫は缶ビールを一気に飲み干して、空き缶を流し台に放った。
雷鳴が轟いた。
リビングの明かりを消したと同時に、稲光が寝室へ向かう夫の背中を照らした。
了
だが、それらは全て杞憂に終わった。何の変化もなく、今に至っている。
過去の情景を思い出し、鮮明な映像を振り返っていた夫はふと、己の股間に目をやった。
トランクスがテントを張っていた。前ボタンを外すと、硬度百%の肉棒に支えられた亀頭が顔を出した。
眠っている妻の性器に、亀頭を押し付ける場面がリピートされる。何年も前に味わった快楽を思い返す。
……妻は、もう眠ってしまっただろうか?
外の大雨が、より一層強くなってきた。
……この轟音なら、大声を出されても外には漏れない。
風呂上がりに眺めた妻の体を思い出す。薄いピンクのパジャマの下に隠れた女の体を。今や熟女の仲間入りとなった彼女だが、体はまだまだ女。
……久しぶりに、襲ってやるか……。
夫は缶ビールを一気に飲み干して、空き缶を流し台に放った。
雷鳴が轟いた。
リビングの明かりを消したと同時に、稲光が寝室へ向かう夫の背中を照らした。
了