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不倫のはて
第3章 雷鳴
駅の改札を抜け
駅前のモニュメントまで
歩いていくと
マモルさんらしい人がうつむいて
待っていた。
手足が短めで ずんぐりとした体型。
お腹もちょっと出ている。
顔立ちも タイプではないというより
生理的に嫌いなタイプ。
ちょっと無理・・・・
踵を返そうと
したところで
「ヨウコさん・・・ ではないですか?」
「あっ マモルさん。は、、はじめまして。 」
「駅前のカフェにとりあえず
入りませんか。ヨウコさん。」
「・・・・・そうですね。」
カフェの扉を開けると
コーヒーの良い香りがする。
薄暗く照明を 落とした店内の
一番奥の ボックス席に
向かい合わせに
座った。
店員さんに コーヒーを二つ頼むと
「来てくれないかと思っていました。
来てくれて 嬉しいです。 ありがとうございます。」マモルさんは 女性に慣れていない様子で小さな声で もごもごと話した。
「いいえ。私もこういうのは
初めてでどうしていいのか
困っています。」
と話すと二人とも 黙ったままになってしまった。