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不倫のはて
第3章 雷鳴
余韻に浸り
マモルさんの腕にもたれると
優しく 頭を撫でなでてくれる。
「オレ 今日ずっと緊張してて
ヨウコさんに バカにされたりしたら
どうしようと 不安で・・・・
ヨウコさんは そんな人じゃないって
信じていたけど 怖くて・・・・・」
「でも ヨウコさんは
ずっと ふんわり笑顔で
頷いてくれて マジで好きになっています。」
「・・・・ありがとう
マモルさんが 私を
大切に扱ってくれて
スゴく 嬉しかった
ありがとう・・・」
「オレ ヨウコさんが何で
こんなサイトに登録してたのか
わかったよう気がします・・・」
「・・・・・・。」
「あっ 別に
言わなくていいですよ。」
「また ヨウコさんに会いたいです。
でも ヨウコさん困らせるような
ことを言うと 嫌われそうで・・・・。」
「ごめん・・・
私 そろそろ帰らないと。」
マモルさんは 寂しそうな顔で
私を見つめていたけど
急いで シャワーを浴び
乾いたワンピースを着た。
ホテル 先に出てきちゃって
ごめんね 帰らないと・・・・
あの激しかった雷雨は
驚くほど静かになっていた。
夕闇の雨上がりの街は
涼しく 何だか街灯が
やけにキレイに見えた。
駅まで 急いで歩く。