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不倫のはて
第3章 雷鳴
「あなた お帰りなさい。」
急いでテーブルに夕飯を並べる。
「暑かったから お風呂が先のほうが
いいかしら。」
「・・・・・。」
「美鈴と私は お腹すいたから
先に夕飯にするわね。」
さすがに
今日は 夫と揃って夕飯を
食べる気にならなかった。
夫の顔を 見ながらでは
うしろめたさで
食べられなかったかもしれない。
でも どこか
覚めている 自分がいた。
何も 変わらない
いつもどおりの生活を
過ごせるから・・・
さっきまでの事が
夢のようで 実感がない。
でも確実に
私の身体の奥には
特別な感覚が 残っている。