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不倫のはて
第4章 行雲流水
リビングのソファーに
ポフッと腰下ろした。
氷がカラカラと回る
アイスコーヒーを
ゴクゴクと飲みながら
ゆっくり携帯画面を見てみる。
受信ボックスを覗くと
『一度会って話したいです。
連絡お待ちしてます。』
ナオキ 45歳
『メールありがとうございます。
暑い日が続きますので
お身体にお気をつけてください。』
ヨウコ
メールを送信しながら
本当に話すだけ・・・・
今までの私だったら
それで良かった。
話をして お互いの気持ちが合ったら
その先ってどうなの?
お互い段取りを踏んでって
その面倒くささを飛び越えて
さっさと
やりたいことして
後腐れなく
終わる大人の関係のほうが
いいと心底思った。
一人物思いに耽ていると突然
ピンポン
携帯のランプが点滅して
見ると なつみから連絡が入った。
『陽子 明日ランチしない?
新しくできたカフェで
ちょっとおしゃれなお店よ。』
いきなり現実に引き戻された。