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不倫のはて
第6章 もしかして・・・・
私は 待つことに
我慢できなくなってしまった。
回りの友達が一人づつ
一人づつ 結婚していくことに
取り残されるようで
不安でしかたなかった。
「直樹 待てない・・・・」
「もう少しだよ
必ず迎えに行くから」
「いつ・・・・」
「必ず 迎えに行く」
直樹と私は
何度繰り返したろうか
何度も何度も
答えなんてないとわかっていながら
なおも求めてしまう
私に 困り果て
お互いに疲れて・・・
そして 私達は
いつしか
心が 離れてしまった。
ヒナがいなければ
頑張る意味がないんだよっ
ヒナ わかってくれよっ
ヒナ ヒナ
直樹は
悲痛な思いで叫び続けた。
その思いは私に 届くことはなかった。