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不倫のはて
第6章 もしかして・・・・
直樹と付き合い始めてから
3年が過ぎたころ。
直樹は 本社へ転勤となった。
私達は
遠距離恋愛となり
会える日がなくなり
3ヶ月に一度会えるか
会えないか
という状況になった。
私の家庭は 両親が不仲で幼い頃から
寂しい思いをして 育った為
早く結婚し
温かな家庭を作りたかった。
23歳という年齢を迎えると
いわゆる適齢期という
時期になり
なんとなく焦ってしまう。
直樹はもちろん
私の気持ちを理解していたけど
彼にとっては とにかく仕事に
集中して
少しでも 早く
昇進への道筋を
私の為に 見つけたかった。
頑張ることが 近道と信じて
迎えに行くことを
信じて 仕事に
突き進もうとしていた。
「直樹 会いたい。
いつ 会える?」
「俺も会いたいよ。
でも もう少し待って。
必ず時間を作るから
必ずヒナを 迎えに行くから。」
そう言い続ける
直樹を 信じることが
出来なかった。
どのくらい待てば
いいのか
不安で たまらなかった。