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不倫のはて
第7章 危険人物


 低く威圧的な声が聞こえた。
「入れ」
「っ・・・」
コージは 上半身は裸
下はボクサーパンツだ。
入るとコージは
後ろ手で 鍵をかけた。
冷たい目付きで
「ハッハッハ
何だよ その顔
気にいらねぇな・・・
まぁいいや 
楽しませてもらうぜ。」

 「写メはどうなってるの・・・」

 「大人しくしてりゃ 心配ねぇよ。
アッハッハッハ」
乾いた声で 嘲笑う。

 「早くシャワー浴びてこいよ。
面倒くせぇから裸で出てこいよ。」
私の髪を鷲掴みで引っ張る。
身体が前のめりになり
コージの胸にぶつかった。
「やりにきたんだろう
ふん さっさとシャワー浴びろっ。」
「痛いっ・・」

 バチン
いきなり平手打ちされた。
頬を手で押さえあまりの痛さに
涙が滲んでくる。
「どうして・・・・」 
「うるせぇんだよ。メス豚」
彼から発せられる
苛立つ空気に 飲み込まる。

 ノロノロしてると
「早くしろっ 面倒くせぇんだよ。」
近づき顎を掴む。ギラギラした
目付きで睨み付け
今にも殴り掛かってきそうな勢いだ。


 異常な狂気を感じる。
恐怖でぶるぶる震える身体に
シャワーの水しぶきが
容赦なく降り注ぐ。


 コージという
この男の 
得体のしれない
黒い塊のようなものに
恐怖を感じるのだ。


 コージの機嫌を損ねたくない
何一つ身につけず裸で
シャワーから出て
ベッドに行った。


 




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