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第8章 交差する時

　俺は仕事に行くため
支度をしていた。
今日は　重要な会議がある。
一日中ホテルの会議室で
秋冬用新製品発売の戦略会議である。


すると　亜矢の事件を担当している
刑事さんから　電話がきた。
｢坂井さんの携帯ですか。
おはようございます。
状況は　着実に　
犯人を追い詰めてますので･･･
朝のニュースでも
一部情報が流れましたが･･･
どうか　宜しくお願いします。｣


　｢おはようございます
仕事に出ますので
わざわざ　ありがとうございました。｣

　担当の刑事さんは
状況が変化する都度
連絡を入れてくれていた。