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不倫のはて
第8章 交差する時
ホテルの前は野次馬でざわざわと
人だかりができていた。
救急車は けたたましいサイレンを鳴らし
ホテル前に到着した。
その野次馬を 掻き分け
3人の救急隊員は 足早に
ストレッチャーを押し
ホテルの 205号室へきた。
部屋の中に 入り
ぐったりと青白い顔の
ヒナは すぐストレッチャーに乗せられた。
2階から エレベーターに乗り
1階で エレベーターの扉がスーと開いた。
ざわざわと人だかりの中を
救急車まで ストレッチャーと俺は歩く。
ざわざわと 野次馬の中を
歩くのは なんとも言えず
嫌な気分だった。
俺は運ばれるヒナと一緒に
救急車に乗った。
酸素吸入を充てられた
ヒナの髪を撫で頬を擦りながら
祈った。
助かってくれ・・・・
ヒナには なんとしても
助かって欲しい・・・・・
一刻も早く病院に着いて
助かって欲しい・・・・
祈るような気持で 病院に向かった。