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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第6章 会社の同僚「蛇塚さん」

「…わかった。ちょっと貸してくれる?」

そう言いながら、白馬くんからぬいぐるみを受け取り。

そして。




「ちゅっ」




先程やられたことを、そのままそっくり返してやった。
私だってやられっぱなしは嫌だもん。

そんな私の行動に白馬くんは一瞬固まるも、
すぐに意地悪に微笑んできて。


「やるね、先輩?」


ぬいぐるみを退かされ、
今度は彼自身の唇でキスを落とされた。
まさかの反撃に心臓が跳ねる。

…けど、普段とは違ってあっさり熱が離されて。


「あっ…」


思わず、寂しい声が漏れた。
自分でもまさかの声に、
咄嗟に片手で口を塞ぐも既に遅く。

白馬くんはクスッと笑みをこぼし、
ポンポンと私の頭を優しく撫でてきた。


「ごめんね、寂しかった?続きはあとでいい?」


…寂しがってることがバレてたとか、
深いのじゃなきゃ物足りなくなってきてるとか。

様々な羞恥が一気に襲ってきたけど、
今の私の心は「続きをくれる」という嬉しさでいっぱいだった。

確実に彼に毒されてる。
私ここまで淫乱じゃなかったのに。
彼の手でどんどん淫らになっていく自分が、
少し怖くて、少し嬉しい。


彼の問いかけにそっと顔を頷かせると、
白馬くんは満足そうに微笑みながら、
「いい子」と、またキスを落としてくれた。


…あぁ、好き。


「じゃあ先輩、先シャワー浴びてスッキリしてください。俺はその後入らせてもらうんで。」
「ん、わかった。自由にしてていいからね。」


持っていたぬいぐるみを元の位置に戻し、
着替えとタオルを持ってお風呂場へ向かう。

なんか変な感じだ。
嬉しくて、心が落ち着かなくて、くすぐったい。

人ってすごいね。
あれだけ醜いと思ってた傷が、
今じゃすごくどうでもいいの。
白馬くんがそれごと受け入れてくれたからかもしれないけど。

…誰と関わるかで、人ってここまで変われるんだ。


服を脱ぎ、シャワーのレバーを上げる。
もうほとんどの傷は治りかけ、染みなくなってきていた。


「白馬くん好き。フリも好き。蛇塚さんも好き。みんな好き。」


────私は幸せ者だ。





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