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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第6章 会社の同僚「蛇塚さん」
────名前で、呼ばれた。
そうだ、彼との約束はもう一つあったんだっけ。
『身体を重ねるときだけ名前呼びにしてください』
「…うん。くろ、する。」
なんだか、「黒哉」としっかり呼ぶのは照れるから、
毎回あだ名のように省略してしまう。
そっちの方が呼びやすいし。
私は身体の向きを変え、
白馬くんの背中に手を回した。
そして、そのままそっと口づける。
……欲情した彼の表情。
それを見るたび、全身が熱く反応してしょうがない。
「好き。くろ、好き。」
「…はっ…、すげぇ煽るじゃん。」
言うやいなや、
彼は獲物に喰らいつくように私の唇を塞ぐ。
待ち望んでいた濃厚なキス。
歯列をなぞられるだけで身が震え、
舌先で舌の輪郭をなぞられればピリッと甘い快感が走る。
たまらない。
呼吸を忘れるほど舌を絡めあって、
伝えきれない「好き」を伝えるこの感覚。
まるで、キスだけでセックスしてるみたい。
「んむ…んぁ……っ、ちゅ、んん……」
「ん…、くちゅ…っ、は、可愛い、もっと感じて…?」
熱に浮かされた表情。掠れた声と吐息。
視覚と聴覚からも犯されてるみたいで、
ゾクリと身体が甘く震えた。
「ん…、くろ、好き。ちゅ…っ、んん…もっといっぱい……」
私は彼の首にゆっくりと手を回し、催促する。
私から舌を絡めるのは初めてかもしれない。
すると、彼はタカが外れたように熱い舌を捩じ込み、
私の口内を貪った。
味覚が狂ってるのかな。送られる唾液が甘い。
「は…ん、ちゅっ…くちゅ…っ、はぁ、ユイ…好き、マジで可愛い……」
「んんっ…あ、ん、んんぅ……っ、はぁ…」
キスしながら白馬くんが服の下に手を這わせ、
私の脇腹を撫でる。
気持ちいいような、くすぐったいような感覚。
思わず身を捩ると、身体を這う彼の手がブラのホックを器用に外し、胸の下に侵入してきた。
「クスッ…、触ってないのにもう勃ってるし…。エッチな身体。」
「ひぁあ…ッ」
乳首を指でなぞりながら、
耳元で卑猥な言葉を囁かれ、声が漏れる。
まだ上しか触られてないのに
もう快楽に溺れ始めてるとか、私ホント淫乱だ。
手遅れなほど、白馬くんに従順すぎる身体になってる。
彼からの刺激が全部気持ちいい。