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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第6章 会社の同僚「蛇塚さん」
「ふふっ、うん、ありがとう。
じゃあこの話はもうおしまいね?掘り返すのも無しだよ?」
「ん、わかった。」
白馬くんがコクンと頷く。
フリが言ってた「まだグレてる途中」っていう言葉は未だにわからないけど、こんな感じで本人から話してくれるのを待とう。
話したいときに話してくれれば
それでいいや。
「よし!じゃあ写真の件に戻ろう。私思ったんだけど、幼い頃の写真良くない?レア度高いし、今の白馬くんになんの影響も及ぼさないし。」
そう言うと、彼は「えっ」と怪訝な顔をした。
「子供の頃の俺とか天使すぎて、見る人浄化させていきますけど大丈夫っすかね…?」
め、めっちゃ急に調子戻ったァァァ!
いやホッとするよ?
むしろナルシストぶりに安心するの初めてだよ。
でも、うーんそうか天使か。
確かに今の時点でだいぶ天使っぽいけど、
子供の頃は浄化させるほどなのね…。
「うん、まぁ多分大丈夫だから、子供の頃の写真あればそれ送ろう。」
「了解っす。」
トントンと画面をスクロールさせ、
幼少期の画像を探していく。
ダメ元で聞いてはみたけどあるのかな。
アルバムならまだしも、
わざわざスマホに幼少期の画像とか…
「お、あった。」
あるんかーい。
「これ、俺の友達がアルバムから勝手に撮って送りつけてきたんすよ。」
「あぁなるほど、それで持ってるのね。」
幼稚園の頃と思われる画像。
ホントだ、真面目に天使だ。
羽の幻覚見えるもん。
「じゃあそれ私の方に送ってくれる?そのまま蛇塚さんに渡すから。」
「ん、了解です。」
彼は手際よくスマホを操作し、私の元に画像を送信する。
それを蛇塚さんに送って…。
メッセージどうしようかな。
『題名:天使』
で送ってみようか。
全力でフザケちゃってるけど面白いからいいや。
ポチッと送信ボタンを押し、とりあえずの任務は完了。
やっと終わった感がすごい。
「よし、オッケー。ご協力ありがとうございました。」
そう言い、彼の方を振り向くと。
────ちゅっ
「?!」
突然すぎるキスを落とされた。
彼の指が私の耳と頬をなぞり、何度も優しく啄まれる。
「ん…、ん、ちゅ…あ……白馬、く……?」
「……ねぇユイ、続きしよっか。」