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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第7章 小さな変化
蛇塚さんがルンルンと楽しそうにレジへ向かう。
本人より喜んでるって、どんだけ良い人なんだ。
ついでに彼女も下着を購入するようで、
私が買うものではない、別の下着も手に持っていた。
「蛇塚さん、私が一緒に払わせて?ここまで協力してもらってるお礼に。」
お財布を開く彼女を止める。
すると、彼女は少し躊躇いを見せたものの、
私が「払いたいの」と念を押したらすぐに了承してくれた。
「ありがとうユイさん、それではお言葉に甘えさせて頂きますわ。」
「うん、こちらこそありがとう。私一人じゃこういうの買えなかったと思うから。」
お互いに顔を見合わせて笑う。
蛇塚さんとは元々仲が良い方だったけど、
今回のことで更に仲良くなれた感。
写真の件といい、白馬くんのお陰だね。
お会計を済ませ、二人並んで店を出る。
腕時計を見れば、時刻は午前10時30分。
さて、もう用事は済んだけどどうしよう。
「ユイさんまだ時間はお有り?」
「え?うん、今日は暇だけど。」
蛇塚さんの質問に答えると、
彼女は目を輝かせながら、嬉しそうに私の手を取った。
「では今からお茶しましょ!わたくし、ユイさんと沢山お話ししたいわ!」
か、可愛すぎて眩しい…!
なにこの人どこまで天使なの??
なんか後光みたいなのが見え始めたんだけど。
もうこんなのさ、YESしか選択肢ないよね。
「うん、お茶しよう。私もお話ししたい。」
私も彼女の手を握りながら頷くと、
蛇塚さんもまた、満面の笑みを浮かべた。