この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第7章 小さな変化



────「蛇塚さんって彼氏さんいるの?」


近くのゆっくり出来そうなカフェで、
コーヒーを飲みながら聞く。

ちなみに彼女はオレンジジュース。
苦いのが苦手なんだって。
どこまでも可愛い。


「恋人はおりませんわ。」
「えっ、そうなの?」

「えぇ」とあっさり彼女が答える。
蛇塚さんに恋人がいない…だと……?

どういうこと?
こんなに可愛くて素敵な女性を
男性が放っとくわけないのに。


「告白はたくさん受けるのですけど、全部お断りしてますの。どうしても、ずっと心に引っかかっている方がいて。」
「そうなんだ…。」


…つまりは片想いをしているってことかな。
蛇塚さんに想われてる人とか、相当素敵な男性だよ。


彼女はどこか浮かない表情を浮かべながら、
ストローでオレンジジュースをかき混ぜる。

そして、ふと私に一つの質問を投げかけてきた。


「ユイさん、ウサギはお好き?」
「え、ウサギ?う、うん、可愛くて好きだよ。」


突然のウサギの質問。

ウサギ……うん、普通に好き。
モフモフしてて見た目可愛くて。

私の答えに蛇塚さんは柔らかく微笑むも、
少し儚げな表情を見せた。


「そう。わたくしもウサギは大好きですわ。
……でも、兎は嫌いなの。」


??


ウサギが好きで嫌い?

意味がわからず、
ひたすら頭の上にハテナマークを量産していると、
その様子を見た彼女がフフッと笑った。


「わたくしが馬鹿げた恋をしているというだけですわ。そんなお悩みになられないで。」
「…うん。」

彼女が困ったように笑顔を見せる。

そっか、蛇塚さんみたいな女性も恋に悩むんだ。
やっぱり、恋の大変さは見た目とか性格関係なしに同じなのかな。

なんて、そんな事を思いながら
口元までコーヒーカップを持ってきた、そのとき。


「ところで、黒哉様はユイさんと二人きりだと
どのような感じになりますの?」
「ン"ン"ッ?!」


彼女から、また突然すごい質問をされた。

え、これどう答えればいいんだろう。
だって蛇塚さんは王子の白馬くんしか知らないんだから、
正直に答えるとキャラ崩壊に繋がるよね?

曖昧に濁す?
王子キャラだったらこういう感じになりそうって、
イメージで話しちゃう?

うーん、なかなかに困った。


/269ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ