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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第7章 小さな変化
蛇塚さんに連れられて、部屋の隅で練習風景を見学する。
内容は流石の一言だった。
御堂形出身の龍道さんが考えた練習なだけあって、
無駄なところが一つもない。
最初は全くダメだった人も、
一時間後にはかなり動きが良くなっていた。
「すごいね、みんな真剣でカッコいい。」
「ふふっ、でしょう?技術が身につく上、身体も引き締まって良いことだらけですわ。」
いいな、私もやってみたい。
身体が引き締まるのは素直に嬉しいし、
もし万が一また危ない目にあっても、
自分でなんとか出来るんだもんね。
うん。もう白馬くんのお荷物になるのは嫌だ。
「…蛇塚さん、私も始めるよ。」
前を向いたままポツリと言葉をこぼすと、
彼女はとても嬉しそうにコチラを向いた。
「ええ!一緒に頑張りましょう、ユイさん!」
ここから少しずつ、少しずつ変わっていく。
蛇塚さんの片想いも、私と白馬くんとの関係も、
そして、彼の現在と過去についても。
それぞれがそれぞれを巻き込みながら、
全てはゆっくりと────。
────あっ。
状況悪化とかシリアスになるとかはないので大丈夫。
シリアスに見せかけた
シリアル展開ならあるかもしれないけどね笑。