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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第8章 初デート


「んぁっ、はぁ、くろ……っ」
「いい子、よく頑張ったね。」

彼はそう言いながら私の頭を撫で、
そっと触れるだけのキスを落とした。

…落ち着く。

そのまま上体を起こし、彼が服を脱ぎ始めたのだけど、
私の頭は快楽に溺れきっていて。







「じゃあ、もう少し頑張ろっか…?」






彼の言葉の意味が、よく理解できなかった。












────ズチュン!








「ぁぁああああっ!」




突然、身体を裂くような快感が全身を走り抜ける。

だめ、気持ち良い。
目の前がパチパチして、腰が勝手に跳ねて。


……彼が愛おしそうに、私を見つめてる。


「んぁっあっあっ!はぁ…っ!くろ、くろ…っ!」
「は、いい子…もっと啼いて、もっと呼んで…?」

ズチュン!パチュン!グチュッグチュッ!


突かれるたび、ビリビリ全身が快感に溺れる。

私に覆いかぶさる彼の背中に手を回すと、
不意に鋭く光るイヤリングが目に入った。


「あっ…」


思わず指を白馬くんの耳に滑らせると、
彼は眉をしかめ、動きが若干遅くなった。


あぁやっぱり弱いんだ、可愛い、なんて。


快楽に支配された頭でもそれくらいの理解はできて。

喘ぎをこぼしながら、そっと彼の耳に指を這わせた。


「あっ、くろっ…」
「っ…、こら、耳いじらない…!」


バチュン!!


「んぁあああっ!」



すると、それを制するように
奥深くまで思い切り突き上げられる。

なんて甘いお仕置き。
頭がクラクラしてしまう。


「あっんっアッ、はぁっ、くろ、くろ…っ!」


馬鹿になったように呼んで喘ぐと、
彼は嬉しそうに微笑んでくれる。
その姿がカッコよくて、色っぽくて。


…あぁもう、またイッちゃう。


「あッ、やっ、も…、イク、イッちゃう…!」
「そう、いいよ、好きなときイッて…?」


私の頬を撫で、
腰の動きを激しくしながら絶頂を促される。

好き。深い。熱い。きもちいい。

色々な感覚が折り混ざり、
一つの快感となって全身を突き抜けた。



「あっもっ、だめっ、イッちゃ……んぁああああっ────!」



腰もナカもビクビクと痙攣し、背中が仰け反る。
今日の中で一番大きい絶頂感。

もう何回も達した私の身体はクタクタだ。






────それでも。





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