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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第9章 白馬黒哉について
俺の発言に、
顔を真っ赤にして口をはくはくさせる彼女。
可愛い、これだからいじめたくなるんだよ。
すると、彼女がおもむろに俺の服の裾を掴んできた。
「ん?どしたの先輩?」
「あ、あのっ…、高校時代の話聞いたあとだから、その、キスの破壊力大きすぎて……っ。」
あぁ、キス要求されたけどバッサリ断ったやつね。
「……まぁ確かに、キスさえも面倒くせぇって人間だったけどさ。」
彼女の火照った頬にそっと手を添えて。
甘く、甘く言葉を囁いた。
「ユイが欲しいなら、いつでもキスしてあげるよ?」
「────っ!」
だって本心だし。
愛撫もキスも面倒くさい。
そんな俺が、初めて自分から「抱きたい」と思った子だ。
お陰でこんなに暴走しちゃうとか、
キス魔かってくらい口づけしちゃうとか。
自分でもビックリなことが沢山だ。
どんな女の子を抱いても冷めてたのにね。
……で。
先輩大丈夫かな、心配になるほど顔赤いんだけど。
ちょっとやりすぎた?
と思ったら。
「……ね、くろ…、今日迷惑じゃなかったから、その、くろの家泊まってもいい……?」
なんか、涙目ですっげぇ可愛いお願いされた。
相当言うの恥ずかしかったんだね。
確かに彼女にしては大胆な上、名前呼びだ。
……まさか。
「なに先輩、もしかして二日連続で俺とシたいの?」
昨日あんだけ無理させちゃったんだし、
身体的にもしんどいだろうから。
俺の勘違いってことも視野に入れて、
茶化すように聞いてみた。
ただ泊まってくれるだけでも俺は大歓迎だからね。
……そう思ってたのに、
彼女からまさかの爆弾を落とされた。
「……だ、だめ?」
あ、まずい。
至急理性を総動員させねぇと今襲いそう。
落ち着けここは外だ外。
流石に野外プレイはいかがなものかと思うぞ俺。
「……ダメなわけないけど、ユイは身体大丈夫なの?」
「うん、平気……。」
彼女が控えめにポツリと答える。
……あーあ。
無理させたくねぇし、
今日は手出す気なかったんだけどな……。
「……わかった、じゃあ俺ん家行こっか。」
あやすように彼女の頭を撫でると、
彼女は恥ずかしそうにコクリと頷いた。