この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第9章 白馬黒哉について
「ユイ、イッて……?」
「っあ……んぁぁああ────ッッ!」
「……っ」
調教された身体に、甘い命令を送り込む。
淫らに喘ぎながらエビ反りになる彼女の身体。
言葉通り、ちゃんとイけたみたい。
思い切りナカを締め付けられ、俺も同時に達してしまった。
二人で荒く息を吐きながら脱力する。
絶頂の余韻に耐えているのか、
彼女が俺にずっと抱きついたままだ。
「ユイ大丈夫?身体辛くない……?」
頭を撫でながら聞くと、彼女はコクリと顔を頷かせた。
うん、大丈夫そうかな。
すると、彼女がうわ言のようにポツリと呟いた。
「……くろ……、愛してるって、言った……。」
まさかのその言葉掘り返してくるか〜。
熱に浮かされて言っちゃったから
正直忘れててほしかった。
柄にもない言葉で恥ずかしすぎる。
「ね、もっかい言って……?」
「ムリです。正気に戻ると言えません。」
即行で拒否すると、彼女が思い出させるように
俺の耳元で言葉を吹き込んだ。
「くろ、すき。愛してる。あいしてる。アイシテル。」
「だぁぁもう分かったから!恥ずかしいからやめて!」
クスクスと笑いだす彼女。
なんか今日いじられっぱなしじゃね、俺。
……そのままだとちょっと癪だ。
「……ユイ。」
突然の呼びかけに、顔を上げてキョトンとする彼女。
優しく頬を両手で包み、額同士をくっつけて。
甘く、低く、真剣に。
「愛してる。」
「────っ?!」
彼女がボフンと顔を真っ赤にする。
してやったり。
何も言えなくなった彼女の唇にそっとキスを落とすと、
余計に頬を赤くして目を潤ませた。
「ほら、俺は言ったよ?ユイももう一回言って?」
「〜〜っ!」
意地悪に笑みを浮かべると、
彼女は恥ずかしそうに俺に抱きついてきた。
知ってるよ、ユイこの顔弱いよね。
「…あ……、あい……っ。」
「うん。」
さっきまであんなにホイホイ言えてたのに、
今はすげぇ言いにくそう。
と思ってたら。
「〜〜っ、大好きの十倍くらい好き……っ。」
「なにその地味すぎる反抗www」
まさかの変化球を投げてきた。
普通に伝わるから嬉しいけどね。