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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第11章 神社の息子
すると、それを察したのか。
彼が急に私の耳に手を這わせ、
撫でるように愛撫してきた。
「んぅっ…!?ん…っは、まっ…んむぅ……っ」
突然の刺激に唇を離そうとするも、
言葉を紡ぐ前に唇を塞がれてしまう。
左手で私の後頭部を押さえ、右手で耳をいじられて。
長く深いキスで酸欠になりそうなのに、
その上、弱い耳まで刺激されちゃったら……
「ん…ちゅ、可愛い、すっげぇ蕩けた顔してる…。」
大きい快楽を求めてしまう……。
キスだけのつもりだったのに。
彼は端からそんなつもりなど無かったのだろう。
彼は恍惚とした笑みで私を見つめていた。
「ユイどうする?ここで終わりにしてもいいけど、もっと気持ちいいの欲しい?」
「んぁっ……」
彼がわたしの耳を指でなぞりながら聞いてくる。
「ここで終わりにしてもいい」って、ホント意地悪。
私の答えなんかとっくに分かってるくせに。
ムッと彼を睨めば、
彼は優しく微笑みながら私の頭を撫で、
そっと額にキスを落とした。
……キスも表情も手付きも、全部優しいのに。
「そっかそっか、わかった。もう要らないみたいだし、これでおしまいにしよっか。」
「えっ」
相変わらず言動が微塵も優しくない。
彼はいつも通りの雰囲気に戻り、
目を瞑りながらソファの背もたれに寄りかかった。
……これ、確実に私が言うのを待ってる。
でも、このまま素直に従って
やられっぱなしになるのも嫌だから。
私はそのままソファの上で膝立ちになり、
彼の頬にそっと手を添える。
そして。
────ちゅっ
「っ?!」
形の整った彼の唇に、柔らかく口づけた。
びっくりして目を開ける白馬くん。
そのまま彼の耳に舌を這わし、
くすぐるように耳の輪郭をなぞる。
「…っちょ、ユイ待って……っ」
「くろ、身体が熱くて切ないの……。もっと沢山ご褒美ちょうだい……?」
素直にお願いすると、彼は少し面食らった表情を見せた。
昼間からこんなこと頼んじゃうとか、私って淫乱だ。
それでも、身体が火照って、ナカがきゅんと疼いちゃって。
……欲しくてしょうがないんだもん。
懇願するように彼を見つめると、
彼はフッと優しく微笑んで私の頬を撫でた。
その刺激だけで肩がビクリと跳ねる。