この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第11章 神社の息子




────「白馬くん、残りの一人って誰にするの?」



夕方。神社の帰り。

うさと話し終えたあと、
フリたちが全員分のアイスを買って戻ってきた。

ちなみに私はいちごアイスもらったの。
久しぶりですごく美味しかった。


……まぁそれはいいとして。


「うん、もう検討はついてるよ。俺がいるにしても、先輩だけ女の子は流石にどうかと思うからね。」


一緒に旅行に行く、
あと一人の枠を私達に一任されたんだよね。

フリは誰でもいいって言ってたし、
うさも特になにも口出しはしなかった。



……でも。



「うさ女性苦手だし、男の人の方がいいんじゃない?」

「ダメです。あいつ女性が苦手っつっても、先輩みたいに慣れる人には慣れるし。検討してる人も普通に良い人だから大丈夫だろ。」


ズバッと断られる。

うん、これはどう足掻いても彼の意思は変わらないね。
うさごめん、頑張って。

心の中でそっと謝ると、
白馬くんがピタリと足を止めて、私の方を向いてきた。


「じゃあ先輩、いつでもいいんで彼女に聞いてみてください。俺、連絡先持ってないんで。」



────彼女。


白馬くんは連絡先を持っていないけど、
私は持っていて。

かつ、彼が良い人と断言できる人。

旅行に誘えるくらいなんだから、
私達の関係も知ってるってことだよね。




……うん、いやこれ、
名前濁して展開を引っ張ってるけど、
バッチリ察しがつくやつじゃん。



チラリと白馬くんを見上げると、
彼は爽やかに王子スマイルを見せてきた。

有無を言わせない圧力。


でも、私も彼女のことは好きだし、
一緒に行けたらきっと楽しい。
白馬くんがいれば彼女も喜ぶだろうしね。




「……わかったよ、聞いてみるね。」




そう思った私は、
少しだけ苦笑しながら顔を頷かせた。




────なんだか、とても楽しい旅行になりそう。






/269ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ