この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第3章 本物のヒーロー
ほらァァやっぱりバレてる!
そりゃそうだよね!服脱がされたとか言っちゃったもんね!
あぁ、沸騰しそうなほど顔が熱い。
掴んだままの胸ぐらを思わず離してしまうと、
それをいいことに彼が私との距離を縮めてきた。
「あーあ、顔真っ赤じゃん。真面目そうな顔して先輩ってエッチな人だったんだ?後輩とイケナイことして興奮した?」
形勢逆転。
私の頬を撫でながら、
ここぞとばかりに言葉責めをしてくる白馬くん。
逃げたくて後ろに手をついて後ずさっても、
彼も同じペースで私に接近してくる。
ソファの上じゃ逃げようにも逃げられない。
「だ、だって白馬くんがキスマークなんかつけるから…!」
「あれ、興奮したことは否定しないんだ?夢の俺にイイとこ触られて気持ちよかった?」
頬を撫でる手で、そのまま唇をなぞられる。
なんて色っぽい触り方。変に身体が反応してしまう。
気づけば後ろについた手に白馬くんの手が重ねられ、
半ば押し倒されたような形になっていた。
「ほら、どうなの先輩?」
私を追い詰める悪魔の微笑み。
楽しそうで熱っぽくて、それでいて優しい。
なんてズルい表情なんだろう。
そんな顔されたら答えるしかないじゃんか。
流石に顔を見ながらは無理だから、
せめて目を閉じて。
「きもち……よかった…です……。」