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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第3章 本物のヒーロー
「…白馬くん。私、あなたに恩返ししたいの。」
その言葉に目を見開かれる。
お付き合いもしてないのにこんなこと、とか。
そんなのもうどうでも良かった。
ただ彼の役に立ちたい一心で声を紡いでいく。
「私はどうしたらいい?白馬くんが望むなら、どんなことでも喜んで受け入れるよ。
…だから、ね、聞かせて?私もワガママなあなたが好きなの。」
「────ッ!」
思いを伝えたその瞬間。
白馬くんの両手が私の頬を包み、
堰を切ったように荒々しく唇を奪われた。
「──んんっ、ちゅ、くちゅ…ん、はぁっ、んっ…。」
「ちゅっ、はぁ、…先輩、んっ…くちゅ、ふっ。」
さっきは子供っぽくて可愛らしいキスだったのに。
今度は深くて、溶けてしまいそうな甘いキス。
白馬くんの舌が歯列をなぞり、
私の舌を捕らえようと奥深くに侵入していく。
ねっとりと唾液を絡ませ合えば、
それだけで頭が甘く痺れた。
「んんっ…は、んむ…ん…、くちゅっ…。」
唇を喰み、舌を吸われて。
時折じゃれるようにチロチロと舌を弾かれる。
唇を塞がれたまま後ろに押され、
二人でゆっくりとソファに倒れ込んだ。
「白馬く、はっ、んんっ……」
「ん、はぁ…先輩、お願い…っ俺を拒まないで…、全身で受け止めて…?」
────なんて可愛らしくて、寂しいワガママ。
拒めるわけない。…拒みたくない。
彼の降らせるキスに応じながら、
私はコクリと顔を頷かせた。