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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第4章 自覚
────パチリ。
目が覚める。
えーっと何がどうなったんだっけ。
確か首のこと確認して、白馬くんが犯人で、
でもその後のことは実は夢で、
それから…。
一通りやってしまったんだったァァァ!
昨夜のことを思い出し飛び起きると、
ズキリと腰に鈍痛が走った。
「腰いった…、そういえばあの後どうなったんだっけ…。」
「意識飛ばしましたね。」
え。
声のする方にくるりと顔を向けると、
白馬くんが眠たげにこちらを見ていた。
「はっ…白馬くん起きてたの。」
「今起きました。」
そう言いながら彼がむっくりと上体を起こす。
もう不意打ちに驚かなくなってきたよ…。
というか、なんかすごく気恥ずかしい。
いつも通りでいればいいんだろうけど、
昨日の記憶がどうしても蘇ってくる。
「あ、あの、そういえば今更なんだけど、その、避妊はした…よね…?」
昨日は理性も人格もメチャクチャだった上、
いきなり挿れられたから確認もできなかった。
「当たり前じゃないっすか。俺地味にちゃんとしてますからね?」
「うんだよね、良かった。」
ホッと一安心。
すると、彼がまじまじ私の身体を凝視してきた。
「な、なに?」
「いえ。もう裸見られても恥ずかしがんないな〜って。」
ん?どういうことだ?
首を傾げ、ふと自分の身体に視線をやると。
「っっまっっって私服着てない!!」
情事のあとそのまま寝ちゃったんだし
当然なんだけど忘れてた…!
急いで布団に包まるも既に遅く。
白馬くんがポフポフ私の布団の上を叩いてきた。
「ほらほら先輩出てきて〜。昨日あんだけ恥ずかしいことしてんだから大丈夫ですって。」
そりゃそうなんだけど!
そういう問題でもないというか!
彼の言うことを聞かずひたすら黙り込んでいると、
まさかの言葉が頭上から降ってきた。
「…ほら、ユイ。」
「っ!」
…名前呼ぶの反則だって…。
しかも昨日みたいに甘く呼ばないでよ、
思い出しちゃうじゃん…。
観念して恐る恐る顔だけをだすと、
白馬くんがこれまた優しく微笑んでいた。
「先輩って名前呼ばれるの弱いですよね?あの時も呼んだらナカ締まっt…」
「言わなくていいからッ!!」
とんでも発言しそうだった彼の口を手で塞ぐ。
そんなこと言われたら恥ずかしすぎて死んじゃうもん。