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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第4章 自覚
プツリと切れる電話。
フリーデンと話してわかった。
俺は小学生だ。
好きな人に意地悪してばっかで、
肝心なことはなにも伝えていやしない。
…二日後。「関わるな宣言」が終わったら。
その日、先輩に俺の気持ちを伝えよう。
そう、心に決意したのだが…。
────「今日休みじゃねぇか!!」
そう。フリーデンと通話した日からちょうど二日。
今日は思いっきり土曜日だ。
なぜこんな単純なことに気付かなかった俺。
お陰で「言おう」と決心した心が揺らいでくるぞ…。
「…あれ、でも延長のメールが来てないってことは、もう関わってもいいってことだよな?」
それならいくらでもやりようがある。
家知ってるし、いっそ直撃しても…
「いやそれはダメだろ俺ッ!!」
思わず床を叩きつけてしまう。
だめだ、常識の判断がつかないくらい動揺してる。
俺ってこんなにポンコツだったっけ…。
すると突然、テーブルに置かれたスマホがメッセージの受信を知らせた。
もしやと嫌なケースが頭をよぎり、恐る恐る手に取る。
「もしかして、更に延長とかか…?」
差出人は案の定先輩。
そっとメッセージを開くと、そこには。
「…え?」