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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第5章 サプライズ

「じゃあちょっと早いけど、冷める前に食べちゃおっか。」
「食べるデース!」

私の言葉を合図に、みんなで床に座り込む。
ホントはダイニングで食べるのが良かったのかもしれないけど、たまにはこういうのもいいよね。


三人で仲良く手を合わせ、「いただきます」をする。

こんな賑やかに食事をするのは久しぶり。
雑談をして、笑い合いながら。

途中、白馬くんがロウソクを真っ先に捨てて、
フリを涙目にさせる事件はあったけど、
ほとんど皆笑顔でとても楽しかった。

…あ、待って。

フリがバースデーソングを歌おうとしたら、
「音痴だからやめとけ」って白馬くんにバッサリ切られて涙目事件もあったんだった。

…なんか、フリがひたすら不憫だね。


ちなみにお味の感想については、
主役の白馬くんに「意外と美味しい」と言ってもらえたので及第点。
「意外と」って。
ちょっと一言余計だけど。

それでも褒めてもらえて嬉しかったりする。



────そんなこんなで、楽しい時間はあっという間。



私達は全ての料理を綺麗に平らげた。

料理にだいぶ時間がかかったからかな。
外を見れば既に薄暗く、時計の針は午後6時。

もうあまり長居できない時間になっていた。



「あー、帰りたくないデス〜。居心地がイイ〜。」

フリが床でゴロゴロしてる。
帰りたくないって気持ちわかるよ。
帰るの面倒になっちゃうんだよね。


…しかし、現実はやはり甘くなく。

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