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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第5章 サプライズ
「んぁっ、ね…っ、どういう、こと…?」
私の問いかけに、形の整った彼の唇が
やわらかく弧を描いた。
「続きはベッドの上で…、ね?」
…なんて妖艶な微笑みなんだろう。
その言葉と彼の色気に、私のナカからトクッと蜜が溢れた。
────「んふ、ん…、あん…くちゅ……」
寝室のベッドの上。
シーツに片手を縫い止められ、頭を撫でられながら
甘いキスを受け止めていた。
白馬くんてキス魔なのかな。
前もそうだけど、すごくいっぱいしてくれる。
…ちなみにまだ、挿れてくれない。
「ん…、白馬くん…」
「わかってる、もう少し我慢して…?」
さっきからこう言われるの。
子供をなだめる口調で。
正直、キスも撫でられるのも心地良いから
受け入れちゃってるけど。
「…あぁ、流石にもう消えてるか。」
「え?」
私の首元に指を這わせながら、彼がポツリと呟く。
言葉の意味がわからない私をそのままに、
彼はチュウッと首に吸い付いてきた。
「ん…っ?!」
ピリッと走る鋭い痛み。
どこかで覚えのある感覚。
「ちゅっ…、ん…、綺麗にできた。」
そっと口を離される。
たぶん、キスマークだ。
…どうしてだろう。
なぜか、平田くんの言葉を思い出した。
────『俺のものって印』
キスマークも同じ意味を持つのに、
傷をつけられるのと全然違う。
なんだかとても嬉しくて、
白馬くんの首にそっと手を回した。
「ん?どうしたの?」
「私も、つける。」
その言葉に彼は一瞬目を丸くするも、
すぐに柔らかく微笑んで首元を差し出してくれた。
「いいよ、思い切りどーぞ。」
…跡をつけることを躊躇いそうなほど、白くて綺麗な首筋。
そこに小さく、彼と同じようにちゅっと吸い付いた。
なんか、謎の優越感。
「ん、ちゅっ……ん?っはぁ、意外と難しい…。」
彼の見様見真似でやってみても、上手く跡にならない。
キスマークつけるのって簡単じゃないんだ。
「もっと遠慮なく吸って。内出血させなきゃだから。」
「んっ…ちゅ、ちゅう…っ、……ぷはっ、できた!」
唇を離すと、綺麗に跡のついたキスマークが。
純粋に嬉しい、出来た。
つい子供のように喜んでいると、
白馬くんがまた深くキスをしてきた。
…うん、絶対キス魔だよ。