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呟き…
第1章 働けよ…



停電から5分…。

その段階で復旧しなければ私はお父さんに電話する。


「そっちはどない?」


停電のエリア状況の確認だ。


『こっちは1時間以上前に停電しとったわ。お前んとこもか?』

「うん…。広域かな?」

『そやろ。家の方も停電てお母さんが言うとる。信号も一部がアウトやから運転には気を付けろよ。』

「信号もか!?」

『そやで…。』


お父さんとの電話を切れば広末さんが


「彼氏ですか?」


と期待する顔で聞いて来る。


「いや、仕事…。だからご飯は終わり…。会議室から出てくれる?」


淡々と言う私に


「えーっ?まだ食べてる途中ですやん。食べ終わってからじゃ駄目ですか?」


と不満の声を上げて来る。


「うん、鍵せなあかんから出てや。」


どんな状況だろうと私は仕事優先の姿勢を貫く。


「信じらんない…。」


ブツブツと文句を言う広末さんを会議室から出し、お弁当バッグを持ったまま3階の社長室に向かえば広末さんがついて来る。


「ごめん、広末さんは事務室で待機して…。」

「えーっ…。」


停電で苛立つおばさん達と居たくない気持ちは理解が出来ても私が事務員である彼女を迂闊に連れ歩く訳にはいかない。

広末さんを無視したまま3階に上がれば予想通りに専務と宮崎さんが私よりも先に社長室に居る。


「森本さんも来たか。」


専務がニヤニヤとして私を見る。

状況が状況になればクソ真面目な私はお弁当を投げ出してでも社長室にやって来ると思われてる。


「停電が広域やと聞きましたから、因みに信号までアウトな道が出てますよ。」


おふざけが好きな専務の嫌味に言い返す。


「信号もか…。」


クソ真面目な社長が眉を顰める。


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