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呟き…
第7章 どこまでが浮気…4
「あー…、やっぱりー?」
歩美さんも呆れたように百合さんに言う。
「どんなイメージですか?」
歩美さんと百合さんに聞いてみる。
「だって、小さいオッサンだよ。」
「そうそう、小さいオッサンって言われたら凄いもの見た気分になるかと思うよね。」
「うんうん…。」
歩美さんと百合さんが2人で会話をして納得する。
要するに私は都市伝説に出て来る『小さいオッサン』的なイメージが定着してたらしい。
「都市伝説な女って…。」
凹む。
「だって、何回聞いても『とにかく小さいオッサンなんや。』としか今田さんが言わないんやもん。」
百合さんが困ったような表情で笑う。
悠真…、ブチ殺す。
不機嫌になる私を百合さんと歩美さんが笑う。
「ほんまに今田さんに怒るんや。」
百合さんも私の不機嫌の理由が悠真であると知ってる事に驚いてまう。
「歩美ーっ…。」
チーフメカニックである歩美さんのお父さんが歩美さんを呼び付ける。
「百合ちゃん、来夢さん、ごめん…。」
そない言うて歩美さんが席を立つ。
私には緊張しか残らない。
美人と残されて何を話せば良いのやら…。
「あの…、相馬さんはいいのですか?」
相馬さんの彼女なのだから相馬さんに返すのが礼儀だろうと身構える。
「圭司君?今日の私の仕事は終わったから、もうええよ。」
百合さんが謎の言葉を吐く。
「仕事?」
「うん、今日、圭司君に呼ばれたのは仕事として呼ばれたの。デートじゃないから圭司君の相手はこれ以上はしないよ。」
「は?」
「要するに、今からは圭司君だけの趣味の時間になるからね。私はそんなに車には興味が無いから圭司君の傍に居ても圭司君の邪魔になるだけなのよ。」
昼からはタイムトライアルといって、車の本格的なスピードとタイムを測る時間になる。