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呟き…
第7章 どこまでが浮気…4
「なんで?」
相馬さんはそこまで出来るのか?
呆れながらも驚きが隠せない。
「そうだよねー?私もそう思ってキレたのよ。付き合ってる意味があるのか?って…。」
そう質問をぶつけた百合さんに返って来た返事は
『百合がして欲しいと思うならする。』
という答えだった。
「純粋に我儘な女が圭司君の本命になるんだって感じた。私は仕事があるし、圭司君の誘いをドタキャンする女だから我儘なんか言えないと思ったの。」
百合さんが寂しい笑顔になる。
今、相馬さんの彼女だと名乗ってる女の人は皆んな相馬さんに本当の我儘を言えずに割り切った付き合いだけで寄り添ってる。
百合さんも相馬さんも有り得ないほど大人なんだと感じるから子供のままの私は胸が痛くなる。
私はたった1つの我儘のせいで悠真に何も言えない女になってると思う。
相馬さんや百合さんのように割り切った関係だったならば、こんなに悩む必要はなかったのだろうかと後悔までしてまう。
「それよりも…、今田さんを放ったらかして馬鹿オッサンの誘いにホイホイと乗ってて大丈夫なの?」
百合さんが私を心配する表情で見る。
「悠真は…、別に大丈夫です。」
そう答えるしかなかった。
今は千代子ちゃんと居るはずだから…。
悠真は私の事なんか気にしない。
私はあくまでも小さいオッサンで、悠真を必要としてない女だと悠真は思ってるのかもしれない。
そんな風に考えると凹んでまう。
「圭司君はともかく、今田さんって怒ると凄い怖いから…、圭司君みたいな馬鹿な人に引っかかってたら怒られるよ。」
百合さんが私に念を押す。
この人は悠真が怒ると怖い人だと知ってる。