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呟き…
第7章 どこまでが浮気…4



なんで?百合さんが?

悠真に直接聞けない疑問が私の心を黒く染める。


「悠真…、怖い人ですか?」


百合さん本人に聞いてみる。

百合さんが難しい顔をする。

その表情は私に話すべきかを迷う表情だ。


「前に圭司君が今田さんにやり過ぎた事があるの。」


ハスキーな声のトーンが下がる。


「やり過ぎた?」

「今田さんが彼女は居ないけど浮気はしないって言い方をした時に、本当に今田さんが浮気をしないのか試そうとした。」


百合さんが難しい顔をした理由は相馬さんが悠真に浮気をさせようとしたという話だからだ。


「私ら圭司君の女は適当だったけど…、圭司君に相手をして欲しい他の女の子が私らが止めてもムキになって今田さんに迫ってね。」


仕事の打ち上げパーティーだったと百合さんが言う。

場所は東京でその夜の悠真はホテルに泊まる予定になってた。

それは、まだ悠真が私を恋人として受け入れる事が出来なかった頃の事だから私は怒る気にはならない。

それでも百合さんは私に気を使う。


「ある女の子が今田さんのホテルに泊めて欲しいって言ったの。終電が無くなったからって理由で…。」

「そうなんだ。」

「話を誤解しないでね?確かに今田さんはその子を連れてパーティーから抜け出したけど、わざわざタクシーに乗ってその子を家まで送ってからホテルに帰ったらしいの。」

「悠真らしいと思います。」

「その代わりに今田さんから圭司君の会社に2度と仕事はしないって連絡が来て焦ったわ。」


後は相馬さんが悠真に平謝りをする事となった。

そこから私は驚く事になる。

何故なら今の悠真は普通に相馬さんと仕事の付き合いをしてる。


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