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近未来SFコメディ「日本チン没」
第1章 罠
「そのことで、お話があって来たの」
「お話・・・」
「じつは祥太郎君に内緒にしていたことがあるの。わたしたち、『レスと闘う女性の会』のメンバーなの」
「『レスと闘う女性の会』・・・なんですかそれ?」
「祥太郎君、今、セックスレスが大きな社会問題になっていること、知ってる?」
「セックスレス?めぐみさんがレスだって言ってましたけど、社会問題は苦手です」
「じゃぁ、人口減少は?」
「それは知ってます。1年に100万都市が一つ消えるほど人口が減るって両親が嘆いてました」
「そうよ。その原因も知ってるかしら」
「みんなが子どもを作らなくなったからでしょう」
「うーん、ちょっと違うかな。作れなくなったの」
「どうして」
「じつは、ストレスとか、運動不足とか、環境ホルモンのせいで男性機能が破壊されてしまったの」
「男性機能・・・」
「勃起したり、射精したりする力。精子の数もすごく減ったし」
「知ってます。1億個の中から、1匹だけが卵子にたどり着ける」
「そうよ。その精子の数が、もう半分以下に減ってしまったの。ドンドン減っていくし、おまけに元気がなくて、なかなか受精できないの」
「へえ」
「だから、祥太郎君はすごいのよ」
祥太郎は梨花に誉められ照れくさかった。
「お話・・・」
「じつは祥太郎君に内緒にしていたことがあるの。わたしたち、『レスと闘う女性の会』のメンバーなの」
「『レスと闘う女性の会』・・・なんですかそれ?」
「祥太郎君、今、セックスレスが大きな社会問題になっていること、知ってる?」
「セックスレス?めぐみさんがレスだって言ってましたけど、社会問題は苦手です」
「じゃぁ、人口減少は?」
「それは知ってます。1年に100万都市が一つ消えるほど人口が減るって両親が嘆いてました」
「そうよ。その原因も知ってるかしら」
「みんなが子どもを作らなくなったからでしょう」
「うーん、ちょっと違うかな。作れなくなったの」
「どうして」
「じつは、ストレスとか、運動不足とか、環境ホルモンのせいで男性機能が破壊されてしまったの」
「男性機能・・・」
「勃起したり、射精したりする力。精子の数もすごく減ったし」
「知ってます。1億個の中から、1匹だけが卵子にたどり着ける」
「そうよ。その精子の数が、もう半分以下に減ってしまったの。ドンドン減っていくし、おまけに元気がなくて、なかなか受精できないの」
「へえ」
「だから、祥太郎君はすごいのよ」
祥太郎は梨花に誉められ照れくさかった。