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近未来SFコメディ「日本チン没」
第5章 漏洩
「幸いにもそれは大丈夫でありす。離れた位置からの撮影だったようで、音は拾っておりません。ただ、会議議事録に、あの『男が立ち、女が濡れる』と言う文言が記録されたのではないかと」
「なに! そ、それはマズイ。ただちに議事録を改ざんしなさい。ただちにだ!」
首相の指示に、水谷は緊張した面持ちで答えた。
「し、しかし、公文書改ざんは公務員法違反に当たります」
「馬鹿もーん。今はそれどころではなーい」
「はーっ、速やかに対処いたします」
矢部首相の声が一段と熱を帯びてくる。
「まずい。こうなったら、何が何でも否定することだ。三村君と霧島君は姿を隠しなさい。いや、参加した全員がマスコミから追われる危険がある。水谷君、全員隔離だ」
「分かりました。ただちに全員を隔離いたします」
水谷秘書官は首相の矢継ぎ早な指示を実行すべく会議室を飛び出して行った。
「なに! そ、それはマズイ。ただちに議事録を改ざんしなさい。ただちにだ!」
首相の指示に、水谷は緊張した面持ちで答えた。
「し、しかし、公文書改ざんは公務員法違反に当たります」
「馬鹿もーん。今はそれどころではなーい」
「はーっ、速やかに対処いたします」
矢部首相の声が一段と熱を帯びてくる。
「まずい。こうなったら、何が何でも否定することだ。三村君と霧島君は姿を隠しなさい。いや、参加した全員がマスコミから追われる危険がある。水谷君、全員隔離だ」
「分かりました。ただちに全員を隔離いたします」
水谷秘書官は首相の矢継ぎ早な指示を実行すべく会議室を飛び出して行った。