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淫戯日記・恵子 ~続けてもいいですか~
第1章 はじまり
     1

 「続けてもいいですか?」
 私はゆっくり頷いた。

 副都心からの帰宅の足。二十三時過ぎの北向きの列車。既にぎゅうぎゅう詰めでその上さらに駅に取り残されまいとする人達に押し込まれているという、まさにその最中からも、前にも後ろにも女の身体を触ろうとする誰かの手の存在を感じる。
 ホームから押し込まれているがドアが閉まらない。私はドアから人の列で数えて三列目あたり。吊革の真下辺りまで押し込まれていた。腕を伸ばして吊革を手に取る必要はここでは無い。むしろ胸の前で両手を自由にしておかないと押し潰されてしまいそうだ。
「ドアが閉まらないので足を引いてください」
と駅員。
 私も足の置き場があやしい。
 身体は少し左斜めに傾き、右足が床から浮きそうになっている。ここでは一度ヒールが床から離れてしまったら、次の駅まで片足立ちにならないとも限らない。正面の男の人の膝が私の両膝を割る。膝と膝が交互に並ぶ格好になってしまう。どうにかしないと、やがてその男性の膝が私の股間に当たることになる。
 ようやくドアが閉じた。動き出すと直ぐのことだった。びくっ、とした。左の乳首に電流が流れた。どこから伸びているのか分からない誰かの右手が、私の敏感なところを知っているという風に左胸をまさぐり、先端の敏感なところを摘まんだり弾いたりしている。
 不十分な体制のまま右へと身を捩ると、今度はその右のお尻に手の平の感触を感じた。真後ろの人に違いないが見ることは出来ない。そしてもうこれ以上は動けそうない。
 この時間のこの電車のこのドアはそういう場所。それは分かって乗っている。でも皆、初対面のどこの誰とも知らない相手。そんなに大胆に…。
 そんな事を思っていた。私の真っ正面は背の高い男性だった。
 列車が走り出して少し揺れたその隙に、どうにか右足の置き場を確保した。私の体勢は、身体の正面全部が前に立っているその男性に向けて押し付けられていた。身体を捩ってももうこれ以上はどうにも出来ないと言うそんな状態になったところで、その正面の長身の人物の右手は吊革などを掴むでもなくだらんと下に降ろされていて、そして今、私の左の太ももを伝ってゆっくりとスカートの正面にやってきた。
 身動きが出来ない。
 そんな私の前からソフトにソフトに撫でてくる。
 上手い。
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