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淫戯日記・恵子 ~続けてもいいですか~
第7章 再会
 顔に、そしておそらくあちこちに、恵子は、すごい量の汗が噴き出していると感じて、それが一番気がかりだった。額にきらりと光るものがある。一筋、汗が流れた。恵子はまるで自分が汗だくで、場違いな顔をしてメイクもひどく崩れ、周りから浮いて見えているのではないかと、気が気ではなかった。隠れるところが無い、がらんとした車内のロングシートで、男の指で陰部を弄ばれ恵子は緊張と羞恥心に我を忘れた。
 胸で大きく息をする。ひとつ、ふたつ、と大きく息をするうち、しだいに少し落ち着いてきた。あの場所にはまだしっかりと愛撫の余韻が残っていた。
 既に駅も近い。男が絡めていた膝を解いた。
 着崩れを直して精一杯すまし顔で平静を装った恵子に、男が囁きかける。
「それは、自分で破ったの?」
えっ?と虚を突かれた。ショーツのスリットを自分で開けたのか…という事を訊いているのだ、と理解するのに一秒かかった。顔を上げ
「違うよぉ。こういうショーツ、集めてるの」
と笑みを返す。
「やっぱり、厭らしいんだ」
と男も微笑んだ。
「どうだった?」
と男が尋ねるので、
「ちょっと、びっくりしたよぉ」
と恵子。実際にそうだった。良かったとか感じたとかよりも、想像を超える展開にびっくりしたし、周囲に隠れるところがないことの羞恥心が恵子から平常心を奪った。そう、びっくりした・・・まさにそれだった。
「これからもう一回、乗るの?」
と尋ねる男。少し間をもたせてから頷く恵子。
 男は、これからの時間であれば何分の列車が混むよ、と時刻を教え、最後に気を付けてね、と笑った。
 目的の駅へ着くと、恵子が先にプラットホームへ降りた。
 階段を上って振り返った時には男の姿は無かった。名前も聞いていないが、また会えそうな気がした。
 教わった反対方向の電車まで十五分、時間があった。
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