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淫戯日記・恵子 ~続けてもいいですか~
第4章 追跡者
     6

 ホームに降り立った後も、恵子の膝はまだガクガク震えて覚束なかった。
 複雑な気持ちだったが、それ以上にすぐに独りになりたい。声をかけようとついてくる人がいたとしても振り返らない、そう決めていた。
 階段を下りて左へ。人の流れを追い越すくらいの気持ちで改札のある左下の階段をちらりと横目で見て、東海道ラインのホームに上る階段の先を、左手に曲がる。つい少し前、一度立ち寄ったトイレに再び入った。この時間になるとそれほど混んでおらず、左手の一番手前の個室にひとつ、空きのサインが出ていた。迷わずそこへ身体を滑り込ませる。左足から入り、ドアと身体を入れ替えるようにしてドアを閉め、くるりと錠をかけた。チャッ、と金属の音。これで、個室、独りだ。
 左側の壁に背中からうながれ掛かる。全身の力が抜けた。ほーっ、と、息を小さく長く吐き出す。右腕だけ伸ばして便器の奥側の壁に一段棚になっているところへ無造作に ハンドバッグを預ける。
 もう限界だった。もうガマン出来ない。イカされそう……、だけど乗換駅に着くという時になって集中力が切れて、そこでおあずけ状態。個室の中で向かい側の壁に目をやる。隣の個室と隔てる薄い壁。向こうには別の誰かがいるのだろう。
 その目の前の壁にはトイレットペーパーのホルダーとシャワー便座のスイッチ類。それらを囲むようにアルファベットのエルの字を左右の逆にした形状に手すりが取り付けられていた。
 火照った身体を起こすと右手で乱暴に右乳房を露出させた。まるで見知らぬ男にそうされるという風に。そして顔を背ける。そっと乳首の感度を確かめる。高まっている。ビクンと反応した。そうして向かい側の壁に近づくと、手すりに右腕を通した。恵子の腕は肘の関節まで手すりとの壁の隙間にするりに挟み込まれる。脇をしめて引き付けるといきなり、手すりの冷たい感覚が右乳首を刺激して脳天に電撃が走った。
「んっ。」
 思わずのけ反る。ピクンと体が反応してしまうのだ。手すりに通した右腕。左脇腹から少しづつ身体を這い上がり一旦左乳房のところで洋服の胸元をはだけさせる。親指の先で乳首を上から下へ弾く。

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