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碧の島 2 
第9章 沖縄の夏



キク爺と二人テラスの席に移動しコーヒーを飲みながらキク爺が持ってきた紙を眺めた。

「・・・・・・これ・・・・・・」

それは・・・・。

思わずその紙をまた見直し・・・・。

「これっていつの?」

俺がそう言うと、・・・キク爺は煙草に火をつけ・・・・。

「ん~・・・今年の正月・・・わしもなんだかずっと引っかかってた・・・でもさっき急に思い出したんじゃ・・・・」

・・・・・・・・。

それは・・・

お爺がここの物件を貸し出すという広告を出した時見に来た人たちの個人情報。

そこには今日この島に来る賢吾の名前も書かれていた・・・が、・・・・

その直ぐ上に書かれている名前・・・・・。


キク爺は俺の方にぐっと顔を近づけ・・・・。

「桜ちゃんは・・・彼女がこの物件を見に来ていることを知ってるのか???」

・・・・・・・。

いや・・・。

彼女に居所は言ってある・・・とだけ・・・・。

いや、でも~・・・・。

「もし、・・・菜々美ちゃんがこの物件を見に来てることを知ってたとしたら・・・キク爺にも会ってるわけだし~・・アイツのことだからキク爺の所に寄っていくよう言うんじゃないっすか???」



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