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碧の島 2
第1章 多くの家族たち
「昨年末に起きた星野財閥一家殺人事件・・・星野桜はこの日に両親と実の姉を何者かに殺害された。」
・・・・・・。
何してるんだ・・・このオッサン。
おっさんは俺の資料を読み上げながら部屋に入って行く・・・。
「星野家の大きな屋敷の広い居間は血で染まっていたという・・・」
・・・・・・・ッ???
「警察が駆け付けた時次女の桜はまだ家には到着しておらず、家の中で起きた惨劇の謎は未だ未解決・・・・」
島の人間たちは黙ってオッサンを見つめ・・・・息をのむ様子が伺えた。
オッサンは皆の前に立つ死にかけ爺さんの横に行き・・・・。
「父親は胸を一突きと脚にも刺された後・・・その上首も絞められ殺害・・・死因は頚部圧迫・・・母親は台所で顔と腹部をめった刺しにされ失血死・・・長女は階段下で母親と同じように顔と腹部を中心に刺され失血死・・・・」
止めろ・・・・。
そんな話して同情を誘う気か????
俺が部屋の入り口でドアに寄りかかってオッサンと死にかけ爺さんを睨んでいると、オッサンは一回持っていた資料を下に下ろし・・・・。
目を瞑った。